アロエは日本でも馴染みのある植物で、健康・美容維持など様々なことに用いられています。アロエは身近なものではありますが、その歴史について知っている方は少ないのではないしょうか。アロエは意外にも古い時代から注目されています。

アロエの最も古い記録は、紀元前1550頃の古代エジプトの医学書「エーベルス・パピルス」に残っています。そこには世界三大美女であるクレオパトラが、健康や美容維持のために使用してたいたことが記載されています。ミイラを作る時の防腐剤に使用していたのです。

つまり、人々はアロエの特徴にいち早く注目し、数千年も前から生活の中に取り入れていたのです。また、エジプトだけでなく、ヨーロッパでもアロエは多用されており、「ギリシャ本草」や「新約聖書」「ヨハネ伝」など数ある書物に、アロエの様々な活用方法などが記載されています。

アロエはシルクロードを経て、中国から鎌倉時代に日本に伝わります。この時に伝わったアロエは、現在の主流である「キダチアロエ」ではなく、「ケープアロエ」だったと言われています。その記録は江戸時代の文献に残っており、アロエの様々な特徴について記載があり、日本でも多用されていたことが分かります。

江戸初期にキリスト教の宣教師により、キダチアロエが日本に持ち込まれ、その後日本で最もメジャーなアロエになります。当初、日本では中国の読み方を真似して「ロカイ」と読んでいましたが、次第に変化しアロエという呼び名が定着します。

世界中に約2００種類以上あるアロエの中で、アロエベラは「アロエの王様」と言われています。アロエベラの「ベラ」はラテン語で「真実、本物、最高」という意味があります。

日本では幾度か健康ブームが起こり、それに伴いアロエも注目を集めるようになります。昭和50年頃に初めの健康ブームが起こり、アロエブームにも火がつきます。その後、波はあるものの、70年代に入り経済が豊かになったことで、健康であることが1つのステータスという意識が強まり、爆発的な健康ブームが起こります。

この数十年の間、数々の健康食品が市場で販売されてきましたが本当に体に良い物は、多くの人々から長く愛用され続けます。アロエベラは、健康美容に役立つものとして、長く不動の人気を誇っており、ナンバーワンの信頼を得ています。

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